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デザイナーの裏側:Inbilicoの奥深さに迫る

私たちが賞賛するジュエリーのブランドについて深く掘り下げる「デザイナーの裏側」シリーズを再びお届けします。


今回取り上げるのは、ジュエリー制作のバランスを表現したいと願う、イタリアのジュエリーブランドのInbilico(インビリコ)。製造からパッケージングに至るまで、バランスはInbilicoの哲学の中核を成しています。環境に対する揺るぎないコミットメントを通じて、人と地球を第一に考えているInbilicoは、ラボグロウンダイヤモンドのみをデザインに使用しています。


今回は共同創設者のManueka Picciottoさんと共に、Inbilicoについてより深く知る旅に出られることを嬉しく思います!

“インスピレーションは自然、建築、芸術、あるいは個人的な物語など、さまざまなものから得ています。私にとってジュエリーは、創造性を表現し、私の作品を身に着けてくださる方々と個人的なレベルでつながるための手段であり、言葉を超えたコミュニケーションの形を提供するものだと感じています。”

ジュエリーの世界に入ったきっかけは?何からインスピレーションを得ましたか?

若い頃から、デザイン、建物、絵画、映画、衣服など、あらゆる形の美に惹かれていました。広告業界でアートディレクターとして働いていたのが私のキャリアの始まりです。しかし、時が経つにつれ、何かが足りないと感じるようになりました。この頃から、何か具体的なもの、触れることのできるものを作りたいと思うようになったのです。この憧れがジュエリーの世界への好奇心を刺激し、やがて深い情熱へと変わり、新たな道へと踏み出すことになりました。


インスピレーションは自然、建築、芸術、あるいは個人的な物語など、さまざまなものから得ています。私にとってジュエリーは、創造性を表現し、私の作品を身に着けてくださる方々と個人的なレベルでつながるための手段であり、言葉を超えたコミュニケーションの形を提供するものだと感じています。


美しく、意味のあるものを創り出す魅力が、この道を歩む動機となり、 常に新しい素材やデザインを試す原動力となっているのです。 

とても魅力的であるInbilicoの名前の由来は何ですか?

私たちのブランド名に "Inbilico"を選んだのは、私たちが体現するさまざまな要素のバランスを象徴する言葉だからです。 "Inbilico"はイタリア語で "in balance"(バランスの取れている)または "on the brink"(瀬戸際)と訳され、私たちのブランドが伝統と革新、芸術性とテクノロジー、そしてサステナビリティとラグジュアリーの交差点に位置していることを示唆しています。


この言葉には、美と倫理的配慮の均衡を保つという私たちのコミットメントが反映されています。私たちは、クラシックなエレガンスとコンテンポラリーなデザインの間の微妙な境界線をナビゲートすることを目指しています。


常にダイナミックな均衡を保ち、ジュエリー製作とデザインのさまざまな側面の調和を追求するというブランドの哲学を体現している名前です。


“Inbilico”は人生を変える原動力だと、私は心から信じています。

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画像提供 Inbilico 

“私のジュエリーを通して、ミックス&マッチをしながら、お客さまが自由に自分を表現し、その時々の気分を反映した新しいルックを作ることを体験してほしいです。”

コレクションについて教えてください。注目するポイントは?

現在、ゴールドとシルバーの両方で4つのコレクションを展開しています。しかし、私たちのデザインの真髄は、ピアスのモジュール性と交換可能性にあり、それ自体が1つの幅広いコレクションとして提供されていることです。さらに、お客様次第で自由に組み合わせることが可能ですので、個性的でユニークなスタイルを作ることができます。  

Inbilicoのジュエリーを身につけることで、お客様にどのような体験をしてもらいたいですか?

私のジュエリーを通して、ミックス&マッチをしながら、お客さまが自由に自分を表現し、その時々の気分を反映した新しいルックを作ることを体験してほしいです。私のコレクションとすでにお手持ちのジュエリーを自由に組み合わせて、枠にとらわれることなく自分の個性を表現して欲しいと願っています。

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画像提供 Inbilico

ジュエリーのデザインプロセスはどのようなものですか?

私のデザインプロセスは、自然、アート、建築、あるいは人間の感情など、身の回りのあらゆるものからインスピレーションを得て、リサーチすることから始まります。そこからアイデアをスケッチし、イメージしたものの本質と要点を捉えようとします。


そして、常に持続可能性と品質に焦点を当てながら、作品のビジョンに最も適した素材選びへ進みます。最終段階では、私たちの工房でイタリアの職人たちの熟練した手によって、私のアイデアが具現化されていきます。


工房では、80年の経験を持つ金細工職人の方が、私たちの作るすべての作品に彼の幅広い伝統を注ぎ込みながら制作に取り組んでくれています!

“伝統的なジュエリー作りに深く根ざした人々がこのように受け入れ、理解してくれたことは、ラボグロウンダイヤモンドのような革新的な素材と、ヴァレンツァの比類ない技術と芸術性を組み合わせることの可能性と価値を強調しています。”

地球に対するコミットメントはどのようなものでしょうか?環境に配慮したジュエリー作りのプロセスは?

私たちの地球に対するコミットメントは、環境に優しいジュエリー作りの重要な要素である、ラボグロウンダイヤモンドとリサイクルゴールド&シルバーの使用によって実証されています。販売支援素材はすべて、持続可能性を確保するために慎重に選ばれ、特定の認証によって確認されています。たとえばポシェットは、海から回収したペットボトルを再利用した特別な生地で作られていたり!


このような意識的な選択により、お客様とブランド双方の価値観に合致した、環境を配慮したラグジュアリーなジュエリーを提供することを可能としています。さらに、私たちのピアスの使用方法も、循環型経済を反映しているのです。私たちが製造するすべてのモデルは、すでにお持ちのものと組み合わせて着用できるようにデザインされており、汎用性と持続可能性の両方を高めています。

Image courtesy of Inbilico 

イタリアで作られているInbilicoのジュエリーですが、その地域が与えるジュエリーへの影響はどのようなものですか?

私たちのジュエリーは、ジュエリー製造の豊かな歴史を持ち、イタリアの一流ブランドの本拠地でもある、ピエモンテ州ヴァレンツァで製造されています。ヴァレンツァは単なる生産拠点ではなく、イタリアの伝統と卓越したクラフトマンシップが息づく場所なのです。


そのような場所にラボグロウンダイヤモンドを持ち込むというのは、大胆な行動でしたが、驚いたことに、私の信頼する80人以上の協力者たちが、すぐにこのダイヤモンドの美しさと複雑さを認めてくれました。伝統的なジュエリー作りに深く根ざした人々がこのように受け入れ、理解してくれたことは、ラボグロウンダイヤモンドのような革新的な素材と、ヴァレンツァの比類ない技術と芸術性を組み合わせることの可能性と価値を強調しています。ヴァレンツァの伝統工芸に深い敬意を払いつつも、この地域が革新に対してオープンであることの証とも言えるでしょう。

今後のジュエリーの世界への期待をお聞かせください?

業界の透明性が高まり、消費者が十分な情報を得た上で購入するジュエリーを選択できるようになることを願っています。環境への影響を減らしながら、素材と技術の革新を高め、デザインの可能性が広がることに期待を膨らませています。


いずれにせよ、私が探求するどの道にも、”Inbilico” な瞬間が訪れるでしょう。そんな時、私は選択肢を吟味し、微笑みながら、最大の冒険を約束する道へと進んでいきます。